実は過日、義父が他界しました、94歳の大往生でした。このブログにも記している通り線路の敷設を始めた(2014年)頃は同居していましたし、何より鹿部電鉄があるのは彼がここに広い土地と別荘を購入してくれたおかげです。あらためて深い感謝と敬意を表したいと思います。 合掌
さて私は今、鹿部電鉄設立以来の岐路に立っています。いやいや分岐器が出来たからと言ってそこに立って線路を眺めているわけではありません。幼い頃からの悲願であった運転手になる夢が実現し、次は自宅を廻るエンドレスを建設するために分岐器を作りました。用地の確保は済み、大部分の築堤の盛り土もできているので、ひたすら線路を延長すればそう遠くないうちに周回軌道が完成するはずでした。ところがいきさつを昨年末来の「妄想トレイン」に書いている通り、根が作り鉄なのでもう1両電車が欲しい、正確に言うと昭和の気動車を作りたいと思うようになってしまったのです。世のすべての作り鉄がそうであるとは言いませんが、移り気に加えて無計画は鉄ごころついた頃からの性分です。ここはしっかりとした計画を立て、着手実行する順序を決めて一つずつ完成させていくことにします。
優先順位は以下の通りです。
1.カヌー格納庫の艇移載用線路敷設:床、壁、扉は当面手をつけない。(7月中旬)
2.エンドレス線路延長:在庫レールが使用できる範囲(約13m)で路盤、道床、レールを敷設する。砂利追加手配。(9月中旬)
3.気動車用走行抵抗改良台車製作:詳細加工設計図作成、外注手配、購入品手配、組立、試運転。(10月末)
4.カヌー格納庫の床、壁整備:扉製作が降雪に間に合わなければ翌春まで密封。(台車製作と並行して11月末)
5.レール追加手配:予備含めて20本、ペーシ/モール/スパイキ必要量算定。カヌー格納庫で保管。(2023年5月、格納庫の雨対策完了が前提)
6.エンドレス線路延長:路盤造成、橋梁製作、レール敷設。(前5項完了後開始)
7.気動車留置線敷設:路盤造成、レール敷設、横取り装置製作、建屋は別途検討。
8.気動車車体:設計、材料手配、製作。外観完成を優先。
9.気動車動力/制動装置:設計、材料手配、製作。
肝に銘じるべきは、やっている仕事が終わるまで次の作業着手や資材手配に手を染めないことです。天候や段取りの都合で作業を並行あるいは交互に行うことは許容しても、基本は”One
by one”を徹底するように心がけます。
第5項に始まる2023年度以降の計画に完了期限を書いてないのは正直なところ見当がつかないからです。数十メートルの線路敷設にどれだけ手間取っているンだと𠮟咤の声が聞こえて来そうです。折から空知鉄道さんでは一気に45mの延長、分岐器や駅の設置など延伸開業のテレビ放映(道内)等があり、熱意と行動力の差を見せつけられた感があります。デ1の製作には3年半かかったので、それ相応の期間が必要であると思う一方、そんな長い間の心変わりを抑える自信はありません。それでもデ1とキハ40000が花に埋もれた庭を行き交う光景を想像すると胸の高鳴りを覚えずにはいられません。