2022/08/05

今後の方針とタイムスケジュール

  実は過日、義父が他界しました、94歳の大往生でした。このブログにも記している通り線路の敷設を始めた(2014年)頃は同居していましたし、何より鹿部電鉄があるのは彼がここに広い土地と別荘を購入してくれたおかげです。あらためて深い感謝と敬意を表したいと思います。 合掌

 

 さて私は今、鹿部電鉄設立以来の岐路に立っています。いやいや分岐器が出来たからと言ってそこに立って線路を眺めているわけではありません。幼い頃からの悲願であった運転手になる夢が実現し、次は自宅を廻るエンドレスを建設するために分岐器を作りました。用地の確保は済み、大部分の築堤の盛り土もできているので、ひたすら線路を延長すればそう遠くないうちに周回軌道が完成するはずでした。ところがいきさつを昨年末来の「妄想トレイン」に書いている通り、根が作り鉄なのでもう1両電車が欲しい、正確に言うと昭和の気動車を作りたいと思うようになってしまったのです。世のすべての作り鉄がそうであるとは言いませんが、移り気に加えて無計画は鉄ごころついた頃からの性分です。ここはしっかりとした計画を立て、着手実行する順序を決めて一つずつ完成させていくことにします。

 優先順位は以下の通りです。

 1.カヌー格納庫の艇移載用線路敷設:床、壁、扉は当面手をつけない。(7月中旬)

 2.エンドレス線路延長:在庫レールが使用できる範囲(13m)で路盤、道床、レールを敷設する。砂利追加手配。(9月中旬)

 3.気動車用走行抵抗改良台車製作:詳細加工設計図作成、外注手配、購入品手配、組立、試運転。(10月末)

 4.カヌー格納庫の床、壁整備:扉製作が降雪に間に合わなければ翌春まで密封。(台車製作と並行して11月末)

 5.レール追加手配:予備含めて20本、ペーシ/モール/スパイキ必要量算定。カヌー格納庫で保管。(20235月、格納庫の雨対策完了が前提)

 6.エンドレス線路延長:路盤造成、橋梁製作、レール敷設。(5項完了後開始)

 7.気動車留置線敷設:路盤造成、レール敷設、横取り装置製作、建屋は別途検討。

 8.気動車車体:設計、材料手配、製作。外観完成を優先。

 9.気動車動力/制動装置:設計、材料手配、製作。

 肝に銘じるべきは、やっている仕事が終わるまで次の作業着手や資材手配に手を染めないことです。天候や段取りの都合で作業を並行あるいは交互に行うことは許容しても、基本は”One by one”を徹底するように心がけます。

 第5項に始まる2023年度以降の計画に完了期限を書いてないのは正直なところ見当がつかないからです。数十メートルの線路敷設にどれだけ手間取っているンだと𠮟咤の声が聞こえて来そうです。折から空知鉄道さんでは一気に45mの延長、分岐器や駅の設置など延伸開業のテレビ放映(道内)等があり、熱意と行動力の差を見せつけられた感があります。1の製作には3年半かかったので、それ相応の期間が必要であると思う一方、そんな長い間の心変わりを抑える自信はありません。それでもデ1とキハ40000が花に埋もれた庭を行き交う光景を想像すると胸の高鳴りを覚えずにはいられません。 

2 件のコメント:

  1. この度は、義理のお父様がお亡くなりになり、心からお悔やみ申し上げます。

    鹿部電気鉄道さんの今後の動きを、大変楽しみにしております。
    しかしながら、これだけの事業を実行するのは長い月日がかかるかと思われます。
    いちファンとしていつの日か、気動車がエンジンをうならせながら周回する姿を待ち望んでおります。

    3年で45m延伸は、かなり無理があったと反省しております。趣味の範囲を超えており、仕事のようになりました。それでも周りから期待されると、自身を奮い立たせて作業に没頭しました。結果、分岐器の一部・信号機・標識類など未整備のまま延伸開業式を迎えてしまいました。
    良くも悪くも有名になってしまいましたが、「鉄道趣味」としてこれからも末永く楽しんでまいります。

    どうぞ、無理をなさらずに楽しく鉄道建設を進めていただけたら幸いです。

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  2.  お気遣いに感謝いたします。天寿を全う出来たことがなによりの慰めでした。

     せっかく趣味として楽しんでいるのに何かしらプレッシャーを感じて後ろめたさや罪悪感さえ抱いてしまったり、誰かのひと言が気になったり。時にはそれが背中を押してもらえるきっかけになることもありますが、やっぱり趣味でやっているからには楽しくなければ本末転倒です。そんな気分になった時は、チョッと踏みとどまってその時できる簡単なことをして小さな達成感を味わうことにしています。また、しばしばそういう気分に取りつかれるような場合は、心の信号に黄色が点灯していることに気づくことも大切かと思います。鉄の趣味は一人の世界に閉じこもりがちですので、大らかな気持ちで常にプラス思考を維持したいと考えています。
     空知鉄道さんがテレビや新聞で報道されるたびに、ご近所さんから「負けないようにガンバってね」と励まされます。「あれはすごいね。」と感心される一方で「鹿部電鉄もいいよね。」と拘ったところを褒めてもらえるのがまた嬉しいかぎりです。対抗しているわけではありませんが、競合の存在は何かと励みになります。
     鹿部電鉄の当面の目標は、エンドレスが繋がることと昭和の気動車の製造です。空知鉄道さんの次の大きな目標は何でしょうか?
     

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