2026/03/30

グリーシング

  鹿部電鉄は雪のシーズンもできるだけ除雪をして通年運転が可能となるように努めています。とは言え考えてみると今冬は実際に雪の中を電車が走ることはありませんでした。庭の雪もほとんどなくなり、そろそろ運転のための整備をしようと思いながら、暖かい日には試し釣りに出かけてしまうのでなかなか始まりませんでした。今日は日差しがなくて肌寒く、暖房の効いた部屋から出るのに勇気が必要でしたが、近々お客様の訪問があるので運転を披露することにもなるかと重い腰を上げました。雪が積もるほど寒いときは積極的に雪かきするのに、春になったら外に出るのが億劫になる心理は我がことながら理解できません。

屋根から落ちた雪が残っていますがこれが最後の塊です

清掃します
 久しぶりにデ1の車内を見渡したところ、クモの巣や虫の死骸、木の葉、石ころが転がっていて、まずは掃除が必要と判断しました。床板を外して駆動部を見るとチェーンもスプロケットも赤錆に覆われてカラカラになっているではありませんか。やはり掃除機で枯葉と石ころを取り除いてから潤滑油をスプレーし、続いてグリースを塗布しました。動かしていなかったので油切れでも異常摩耗が進んでいるわけではなさそうです。注油が済んで試運転をしたところ、走行音は心なしか静かに感じられます。何カ月ぶりかの通電でバッテリー電圧は少し低めになっていました。

カラカラに乾いたチェーンとスプロケットにグリースを塗布します


 トの車軸にグリースを塗布し、キハのペデスタルにもグリースを塗布しました。この部分は構造的に直射日光に晒され、雨ざらしでもあるのでうっかりすると枯渇してしまいます。逆に注油はしやすいので定期的にメンテを怠らないように気を付けます。

 夕方になって気温が下がり、指が凍えて痙攣していました。春とは言えまだまだ寒い!


2026/03/21

待避線(余談雑談) 春の嵐

  昨夕から降り始めた雪混じりの雨が夜半に突風を伴うようになったのは知っていましたが、朝起きたらなんと線路を跨いでいたパーゴラが崩壊していました。このパーゴラは将来エンドレスになる曲線部にありましたが、そこに線路が敷かれるずっと前、バラの苗が植えられた時にからまって成長できるように設置したものです。SPF材で作ったので風雨に曝されて根元は腐り、触るとグラグラしていました。全壊状態でしたが、幸いバラは無事でした。

無残に崩壊したパーゴラ

2016年に作成したパーゴラの設計図

 パーゴラが設置されたころに開通した北海道新幹線がまもなく10周年を迎えます。同じ日に開業した道南いさりび鉄道でも記念イベントが目白押しです。去る3月14日のダイヤ改正でJR線からは全廃されてしまったキハ40がなお主力で働いており、旧国鉄色の2両編成記念列車が今日、明日の2日間函館本線森駅まで駒ケ岳を往復周回します。

塗り替えただけでチョッと高級な感じになるキハ40

タラコ色ながら方向幕は「急行」です

 自宅裏手の踏切で列車の通過を待っていると何台かの乗用車が走って来て、勝手知ったるが如く線路脇のスペースに駐車したかと思ったらカメラを持った鉄っちゃん達は線路沿いに撮影場所へ移動していきました。地元民かと思いましたがナンバープレートを見るとレンタカーらしく、ということは全国から集まってきているのでしょう。ご苦労様です。

2026/03/11

待避線(余談雑談) 春の陽気に誘われて

  鹿部では今冬降雪量が少なく、2月末にはあちこちで地面が露出してフキノトウが芽を出し、このまま春になるのではないかと思わせる日が続きました。その後辻褄を合わせるかのように湿った雪が降って重たい雪かきに苦悩しましたが、それも数日で融けて今日は朝から暖かい陽光が射しています。

 年明けの手術のおかげで体調は万全となり、差し控えていた運動や外出も復活、それで少し長めの散歩にでかけました。青空が広がり、空気が澄んでいることもあって陽が当たるとポカポカしますが、空気の温度はまだ一桁なので手袋がないと肌寒い感じは否めません。

 家を出て数分歩けば大きなリゾートホテルが建っています。数年前から休館していたところ、別の事業者が5月から営業を再開するとの情報があり、周辺では活気が戻ると期待が膨らんでいます。遠方からの鹿部電鉄訪問は便利になるかもしれません。

 ホテルの前にはゴルフ場が広がっています。ここも一度はほぼ全面的に芝が広がっていましたが、先日来またうっすらと雪に覆われてしまっています。ここのTグラウンドからは噴火湾の向こうに室蘭一帯が見渡せます。

 ゴルフ場の隣にあるのがリゾートのサロンです。デベロッパーの現地管理事務所があり、集会室や展望席が自由に使えてセルフサービスでコーヒーやお茶もいただけます。

 自宅近くまで戻って来たついでに函館本線の踏切に立ち寄りました。線路わきの残雪には動物の足跡が多数あり、上空からは北に向かって旅立つ白鳥達のにぎやかな鳴き声が聞こえてきます。

 自然に囲まれた雰囲気を満喫していると、はるか彼方から何やら轟音が響いてきました。音の主はレッドベア。8時半の函館行きを最後に客レは15時半まで来ませんが、カモツは1、2時間に1本くらいの割合でダイヤが組まれています(日によってウヤあり)。ここの線路は数十年来レール交換されていなかったので酷く凸凹しており、コンテナが揺れて脱線しないかハラハラしながら見守っていましたが、最近やっと整備されて普通の線路らしくなりました。大沼あたりまで全線の整備が完了するまで40km/hの速度制限はまだしばらく解除されそうもありません。

 何年か前の散歩中に撮影した線路の画像を思い出しました。脱線しかねなかった線路の旧談です。左は取り外して鹿部駅構内に積み上げてあったレール端面の摩耗状態、右は継ぎ目部を車輪が通過したときに叩かれて扁平に剝離変形した部分です。

 左は線路をズームアップした画像、右はそこを通過するトランスイート四季島、乗客はローカル線らしい心地よい揺れに酔いしれていたことでしょう。