話がまた前後してカレンダーが前年に逆戻りします、屋根の塗装が終わったのは11月も終わろうかという頃でした。すでに何度か薄っすらと雪が地面を覆う日がありました。これまで冬季は電車にビニールシートを被せているだけでしたが、せめて上屋だけでも設けて雪に埋もれてしまわないようにしたいと思っていました。
ホームセンターへ行けばアルミ型材とポリカーボ板を組み合わせたカーポートが売られています。お金を出せば工事までしてくれて、スマートで楽チンですが、それでは鹿部電鉄の建設ポリシーに反することになるのでやりません。
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駐泊所風車庫の計画図 |
屋根の直下はSPF材(ツーバイフォー材)でよいとして、雨に濡れる可能性のある柱はクリの70mm角材を使います。屋根は塩ビ波板でいいかとも考えましたが、以前から使ってみたいと思っていたポリカーボ中空板という4mm厚の透明板を通販で調達しました。届いた現品は想像していたほどしっかりしたものではなく、プラスティックでできた段ボールのようなものでした。塩ビやポリプロ製に比べると価格も高く少しがっかりでしたが結果的には強風に煽られてもビクともせず、やはりポリカーボなりの強度はあるようです。
この建屋は既存線路のSカーブ部を覆うように建設します。このSカーブの一方に直線で延長できるように分岐器を設置する計画があり、この屋根にスノーシェッドとして分岐部を雪積や降雨から守る機能を持たせることができると考えたからです。
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束石の基礎(左) と 切株の基礎(右) |
6本の柱を立てると書きましたが、実際には門型に組み上げた3対の柱を立て、つっかい棒で鉛直や隣との平行を保ちながら固定していきました。誰の援護も受けずによく一人でこの作業が出来たな、と自分でも感心しました。正直なところ、これ限界です。
もう暦は12月になっていて、かじかむ指をかばいながら雪の季節になんとか間に合わせたいと頑張りました。最後は脚立や梯子を使って件のポリカーボ板の屋根をねじ止めしていたところに白いものがチラチラと舞い降りてきました。一夜明けてその冬初めての本格的な積雪となり、測ると20cm以上ありました。「滑り込みセーフ」というわけです。
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完成した車庫 |
屋根板の継ぎ目は透明ビニルテープや台所用アルミテープで塞いでいるものの、どこからか雨漏りがあるようで、いつも電車の屋根が濡れています。