庭の冬支度が一段落し、物置に散らかっていたTR27の部材(再分解していました)もカヌー格納庫に収納してしまったし、とにかく寒くなったので外の作業は春までお預けです。YouTubeには一年近く投稿していなかったので、TR27製作中に撮りためていた写真や動画を編集することにし、チョッと訳あってまず英語版を作成しました。3分弱にまとめ、最後はおふざけで終わります。
https://www.youtube.com/watch?v=_iLU5_GfwIM
日本語版は独立回転車輪などの走行抵抗低減機能について、このブログで説明してきた内容に触れようと思っていますのでいずれお楽しみに。
投稿した後次々と表示される関連動画に目を遣ると、ほとんどが英語または読めそうもない外国語のタイトルが付いているのについ見入ってしまうのですが、その中にOn30の卓上レイアウトがありました。Oスケール(1/45)で30インチナロー(762mm)の、アメリカ風森林鉄道、蒸気機関車が木材を積んだトロッコを牽いて複雑に敷かれた線路をゆっくり走ります。シーナリーはもちろん周辺機材や建物、積み荷も凝った形状になっていて作者の拘りが伝わって来ます。毎日飽きずに運転しては機関士になり切ってるんだろうなと目を細めました。
https://www.youtube.com/watch?v=qG-X-f6oGGY
それにしても見たところ1m×50cmくらいのレイアウトじゃやっぱりその内に飽きそうに思えます。おそらくその作者は車両や周辺のストラクチャーにコツコツと手を加え、線路際のガラクタや人形、留置してあるトロッコの位置を毎日のように変化させることで生きた鉄道に仕立て上げているのだと思います。機関士は窓から左手を出しているだけで実際には動いていないけれど、掌を精一杯振っているように見せている(見えている)ことで毎日飽きずに運転を続けることができるのでしょう。
そのレイアウトを45倍 (Oスケールの逆数) するとほぼ我が家の敷地と同じくらいの大きさになるのですが、我が身に照らすと毎日見て運転して飽きることはありません。ただ線路の上を往復するだけでも充分心満たされるし、車両や線路の傷んだ所を修理するのも楽しいものです。買い物から帰ってきてトに雑貨を満載して母屋まで運ぶと、意図しなくても積み荷はその都度変わるわけで、こんな小さな路線でも鉄道本来の使命を果たしていると思えて嬉しくなります。
自家用軌道をお持ちの“原物合わせは基本ですチャンネル”さんが最近自宅軌道を森林鉄道と称してYouTubeに投稿されました。
https://www.youtube.com/watch?v=ey3y53FyhJ0
庭の奥の植木を剪定した後、手動トロッコで枝葉を広い場所まで運び出す様子が撮影されています。曰く「大量輸送は鉄路の得意分野」「引きずって来るよりなんぼか楽しい」。そうです「自分ン家に鉄道があると便利だ」なんていうのは単なる方便で、わざわざトロッコに積み替えてわずかな距離を運んでも少しも楽ではありません。その代りそれはメチャクチャ楽しい、家に線路のある人にしか味わえない至上の喜びを感じることができます。“原物合わせ・・・”さんは「飲み終わりの酒瓶の運搬が主です」と自慢げにおっしゃいますが、キッチンから酒瓶をわざわざトロッコに積んで表まで運ぶ姿を羨ましいと思う人なんかいませんよね。しかしもし、わずかでも感じるものがあるようなら自家用鉄道のオーナーになる資格があると思います。