予定では7月中に台車が完成して8月から車体構体の製作にかかることになっていましたが、部品製作に想定外の時間を費やしてしまい9月も終わろうかと言うのにまだ先の見通しが立っていません。
ネジ穴とバカ穴がずれている |
ネジ穴に次ぐ厄介な問題がもう一つありました。軸受ユニットは自動調心型といってベアリングが球面で保持され軸の方向に自由度が与えられるようになっています。ところがこれが傾いたまま固着して動きが非常に渋く、2個の重い車輪を嵌合させた軸を両軸受けに同時に通すことが大変難しくなっていました。潤滑油を流し、仮軸を差し込んでグリグリと擦り合わせを行い、やっと動くようになりました。
そんな苦労をしながら片側の台車が塗装前の状態で仮完成しました。ウッドデッキで組み立てた台車を線路に降ろすのにまたひと苦労です。後で体重計を使って測定したところ、軸重がちょうど35kg、1台で総重量70kgでした。厚生労働省の指針では成人の人力による運搬は概ね体重の40%とされているので、片方ずつエッチラオッチラ動かすとしても限界値を越えています。違反していてもだれも注意してくれませんから老人の腰は自分で守るしかありません。ドキドキしながら線路の上を押してみると上物の荷重がないこともあってとても軽く転がりました。そのまま急カーブ迄押して行くといい感じでカーブを曲がりましたが、やはり抵抗ゼロではありません。その結果は数値を計測してあらためて報告します。台車の上に乗って体を揺すると軸バネがユサユサと撓んでとても実感的です。と、見たようなことを言っていますが、乗っている自分では見えないので三脚にスマホを据えて自撮りしたのがこちらです。ギシギシ鳴って動きがイマイチ、どうやらペデスタルガイドの平行度が悪くフルストローク動いていないようですね。最終組立て時に調整することにします。
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