鹿部電鉄へわざわざ訪ねて来てくださる方がたまにあります。このブログにも時々鉄っちゃんと庭でおしゃべりした話を書いています。どんな方かというともちろんみんな鉄道好きであることは言うまでもありませんが、本当によく来てくださいましたと頭が下がる思いをしたことがありました。
大沼電鉄が懐かしくて奥尻島から息子さんに送ってもらって見に来たという90歳越えの吉岡さんは、かつて折戸川第2発電所の社宅に住んでいて発電所前という臨時乗降場から鹿部小学校前臨時乗降場まで電車で通学していたとのことです。2020.12.26の投稿で紹介した大沼電鉄の知恵袋である加納さん、南部さんの同級生なので当時のことをいかに知っておられるかは推して知るべし。自分で作ったというデ1の模型も持参されていました。
電車の現役運転手が札幌と横浜から来られた時は実際にデ1のハンドルを握っていただきました。「運転操作の感覚は実物と同じです。」とお墨付きをもらった話はここに書きました(2022.2.6)。それぞれのSNSで運転した時の様子を全国の鉄っちゃんに発信していただき、その界隈で一気に知名度が上がったと思っています。
昨年7月ブログのお問い合わせメールに、「福岡の乗り鉄」を名乗る方から見学したいとの意向が寄せられました。遠方から鉄っちゃんがわざわざ北海道の僻地へ来たいとおっしゃるのですからお断りするわけにはいきません。ただその頃、私の前立腺は最悪の状況でガンかもしれないということで検査入院を控えていました。そこで訪問は歓迎しますが何月何日とお約束できないので体調が回復したらあらためてお返事します、と回答しました。さて年が明けて手術を受け、思いのほか元気になったので6月に訪問いただくことにしました。そのやり取りの中で、相手の岡部さんは私よりひと回りくらい下の年齢でRKB毎日という放送局の関係者であることがなんとなくわかりました。
 |
| インタビューの様子 乗車体験 |
その日は夏至の頃だったので午後5時といってもまだ昼間のような明るさの中、レンタカーで到着されると挨拶もそこそこにトランクを開けて「機材を持ってきているのでテストだけさせてください。」とマイクの付いたハンディ録音機を取り出されました。さすがプロの持ち物は本格的だなと思いながら見ていると、「マイクテスト」と言いながらインタビューのまねごとみたいな質問が飛んできました。「ここは鹿部電気鉄道でよかったですか?」「はい」「すごい電車ですね、全部手作りと聞きましたが、」と続き、気が付いた時は20分くらい過ぎていたでしょうか、本番の録音が終わっていました。機材のテストだと言って身構えるスキを与えず、リラックスさせた状態で質問に答えさせる、あらかじめブログを読んで得意になって答えそうな内容の質問を準備する、など用意周到な作戦にまんまと乗せられてしまいした。インタビューの後で隣町の居酒屋に案内したところ、そこは「六角精児の飲み鉄本線日本旅」で立ち寄った店だということがわかり、テレビと同じメニューを注文して岡部さんは大喜びでした。盛り上がった勢いで録音はラジオ番組として放送されることや、前半は空知鉄道さん、後半が鹿部電鉄であること、放送エリアは九州の北部エリアのみであることなどを聞きました。九州の早朝ラジオ番組なら聞いた人が押し寄せることもないかとオンエアを承諾しました。
 |
| RKBホームページの看板 |
8月の夏休み特集として4回に分けて放送されたようです。遠方でもインターネットで聴取できるそうですが、アプリのインストールが面倒に思えたのと放送終了後録音したCDを送ってくださると教えていただいていたので、当日朝5時布団の中で「今頃放送されているんだろうな」と想像していました。後日届いたCDには「RKBラジオ『旅ラジ出発進行!』」と印字されていました。スピーカーに耳を傾けるとRKBきっての鉄っちゃん茅野アナウンサーの進行で、聞き覚えのある岡部さんが登場、そして私の声が流れてきました。あの時喋ったことは大体記憶に残っていたのですが、それにも増してお二人で空知鉄道さんとともに庭園鉄道のすばらしさやそれに魅入っている私たちのことを色々と持ち上げてくださるので気恥ずかしくも嬉しい気持ちになりました。自らCDの編集をされたという茅野アナウンサーには、お礼のメールの中に是非鹿部電鉄を見に来てくださいと書きました。遠路わざわざ僻地を訪問してほしいと願うのは身勝手ではありますが、野球の実況中継で新千歳まで来たついでに寄り道というわけにはいかないものでしょうかね。