春先というか初夏は不安定な天候を含めて外乱が多くなかなか鉄道に関わる屋外作業が始まらない、と前回の投稿で書きました。何もしていないわけではないのですが、まとまった仕事ではないので達成感が乏しく、前の年の雪が降り始める頃に「春になったらこれをしよう」と意気込んでいた割にズルズルと暦だけが進んでいきます。
雪融けの頃から時々裏の雑木の伐採をしていました。この部分は我が家の敷地ではありますが、庭や住居のある地面より一段高くなって傾斜しており落葉松(カラマツ)や低灌木や雑草が茂った遊休地でした。鹿部電鉄の全体計画を練っていた頃は電車と無蓋車各1両態勢だったこともあってP型の線路配置で事足りるだろうと、台地のこの部分は計画に入っていませんでした。今後キハを増備するにあたって本線上に留置するわけにはいかないのでどこかに退避させる必要があり、白羽の矢が立ったというわけです。木を切り、地面を削ってウッドデッキ沿いの線路を延長しようという考えで、ゆくゆくは車庫も建てて新車を雨風から守りたいと漠然と思っています。窓際の一角には旧型客車の直角椅子を置き、窓の上には網棚を取り付け、床の隅の暖房器に片足を置いてお茶を飲みたい、と妄想しています。気まぐれ木こりは2か月かけて倒した落葉松の幹と枝の処分をしてきましたが、まだ終わっていません。それが終わるとヒマを見て地面を切り崩し、発生した土砂を昨年延長した線路脇の路盤のかさ上げに使用するつもりでいました。 つもりでいても仕事は進みませんので、昨年の線路延長時に倣って計画を立てました。
留置線予定地を描き加えた全体計画図 |
落葉松を伐採した裏の台地 左:2019年9月 右:2023年6月 |
この夏やらなければならないのは主に以下の項目です。
1.キハ40000
まずは急曲線でも走行抵抗の小さいTR27型帯鋼組立菱枠台車を製作します。2個の台車を台枠でつないでボギー車としての走行抵抗が測定できるところまでを目標にします。
2.線路新設およびメンテナンス
昨年延長した線路の路肩に土砂を盛って路盤の補強を予定しています。併せて鉄橋予定地の手前まで線路を延長します。ただし、スギナの繁茂が想像以上に厳しいので対応を模索しながらの作業になります。
表の道路に面した鹿部温泉駅のホームの一部が崩れかけているのでセメント補強する必要に迫られています。
上記の路盤補強用土砂の採取を兼ねて留置線建設場所の整地を行います。
分岐器、転轍機の雪対策は11月の初雪までに行う予定です。
3.カヌー格納庫
レールを含む鋼材などの資材置き場としてカヌー格納庫を使用するので、雨漏り/雪浸入対策および床張り(防草対策)を急がなくてはなりません。チョッと目を惹く扉の意匠実現は緊急課題ではないので涙を飲んで後回しにします。
4.現有車両整備
デ1は完成以来3年以上経過していますが、屋根以外は再塗装していないので夏のお天気の良い日に塗装を計画します。トは一部の木材が腐朽しているので部材の交換を行います。
最優先課題として、台車製作用にチップソーとボール盤、鋼材を購入しなければなりませんので、鋼材の保管場所であるカヌー格納庫の整備から取りかかることにします。次に機材および部品が入手できた時点で台車製作に着手し、追って台枠を製作します。合間をぬって天候と相談しながら、すでに着手済みの裏手の整地と路盤補強工事を進めます。これらの目途が立ってから線路の延長を行うこととしますが、どこまで進展するかは雪対策と格納庫の扉工事にかかっています。現時点ですでにカレンダーは6月になりましたが、スケジュール表にある5月下旬の作業(格納庫屋根床)は未着手で、悩ましい限りです。
2023年鹿部電鉄作業計画 |
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