2021/09/20

ブレーカーボックス

  旧制御器には電圧計と電流計が取り付けてありました。模型のパワーパックと同じ感覚でそうしていたわけですが、特に電圧計は電源電圧を見る目的でブレーカーの入力側に接続していました。つまり電圧計を確認することでバッテリーの残量がわかるようにしていました。その電圧計のフルスケールがたまたま100Vであったので、フル充電で100V以上あると正確には読み取れませんが、バッテリーが弱って力行時に70Vを割ると交換の目安にするという意味では用をなしていました。新制御器製作に際して電源電圧用としてフルスケール150Vのものを新たに購入し、100Vの旧品は電機子への印加電圧モニター用として前後切替スイッチの前に接続しています。

正面窓右側幕板のブレーカーボックス
 直接制御器が大きくなったので手元(制御器とブレーキ弁の付近)に計器を配置するスペースがなくなってしまいました。これらの計器は旧制御器のアルミ製シャーシを改造して取り付ける計画でしたので、電源電圧計用の取付穴を追加工してから正面窓右側幕板の内側に取り付けました。ブレーカーはそのまま流用、加速用ロータリースイッチもそのままの位置に残しておいて後で前照灯の前後切替スイッチとして利用することにしています(未配線)。昔の電車の断流器(ブレーカー)や灯火スイッチはだいたいこの位置にあったので実物に似ていい感じです。これらの電流・電圧計はプラスティック製角型のモダンな形状をしていて昭和初期の電車に似つかわしくないので、いずれ黒塗りで丸い穴のあいたパネルの覆いを付けようと思っています。

 バッテリーからコネクタを介してこのブレーカーボックスに電源線を引き込み、ここから制御器へ電源供給するとともに、電機子電圧モニター用の計装配線を並行して接続します(前回のお蔵入り色付き配線図参照)。このブレーカーボックスの改造や配線にてこずったのも新制御器の取り付けと試運転が遅れた原因でした。狭い運転台の上部にアルミ製シャーシが取り付けられたので、運転のために乗り降りする度にハゲ頭をシャーシの角にぶつけては痛い思いをしてとうとう流血事故に至りました。後日コーナーパッドを貼り付けることでこの労災問題は解決することになりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿