ある秋の日の電車 |
日頃のアクティビティ |
長年の夢が実現してしまって燃え尽き症候群に陥るという話はよく聞きますが、夢は無限に広がって行くものです。線路を延長して家を周回するエンドレスに築堤や橋梁、駅舎や北海道らしいシーナリーを作りたい。天気や冬の寒さを気にしなくていい自分専用の物置兼作業小屋がほしい、それはレンガ造りで薪ストーブがいい。実物通りの運転が出来るようなコントローラーと空気圧ブレーキを装備しよう。低電圧で架線集電を実現したい。と言ってこれらが出来上がるまでは死にたくない、と思い詰めたものではありません。若い頃のように思いのままに動く身体ではなくなってしまったし、頻繁なもの忘れを始め思考能力の低下は甚だしいばかり。健康診断を受けてアチコチの臓器の異常な数値に不安がよぎるのも恒例になりました。お迎えが来た時にどこまで出来ているかを楽しみにしたいと思います。
電車作りができない冬を前に次はどの夢を実現するかじっくり考える時間ができました。
線路の最終的な敷設計画に近づけるためには、まず分岐器を作らなければなりません。せっかくなので、できる限り実物に近い形状を再現したいものです。「15インチでポイントを自作するには2ヶ月はかかる。」と聞いていましたが、その程度の時間でできるなら自分の力だけで作ることに挑戦しようと思いました。着手するまでに各部の構造と加工方法をじっくり検討することにしました。
分岐器はもちろん、その先を延長するにはレールを曲げる工具を入手する必要があります。町内の鉄工所になぜかレールベンダーと思しき鉄の塊が放置されているのを見つけ、「廃棄する時は声を掛けて。」と頼んでいたのにいつの間にかなくなってしまっていました。となると、油圧式パイプベンダーを購入して改造するか、自家製レールベンダーを設計製作するしかありません。
電車を運転していてずっと気になっていたことがあります。ロータリースイッチでモーターと直列に接続した抵抗を順々に短絡して加速しているのですが、巻線のインダクタンス(電磁誘導)が大きいためにアークで接点が溶着する恐れがあったためです。接点容量の大きいスイッチに変更するとともに、運転台に鎮座するクラシックな直接制御器を模したコントローラーを作ることにしました。
これらの検討・計画は並行して進め、図面を描いたり購入部品の選択をしたり、加工部品の見積りを取って具体化していきますが、まずは直接制御器の製作から始めることにしました。この冬、新型コロナウィルスによる感染症流行の兆候が忍び寄って来ていました。
年賀状に使った画像 |
いつも読ませて頂いてます 次の投稿 楽しみにお待ちしています
返信削除J.MANO様
削除応援ありがとうございます。
少しずつ鹿部電鉄を充実させる過程を記録していきます。次は実感的な制御器の製作を楽しみにしてください。動画のアップも予定しています。