妻板ユニットのもう一方を作っていたので進捗状況の更新を怠っていましたが、構体の両端に取り付けて写真撮影をしました。この後内部の仕上げをしてから扉部の製作にかかります。
構体に被せていたブルーシートを外したついでにちょっとした実験をしました。この車両の車輪は左右が自由に回転できる構造にしてあることは計画段階から触れてきました。つまり急曲線を通過するときに避けられない左右(内外)の車輪の移動量の差によって踏面で生じる滑りをなくして走行抵抗を減らす機能を備えています。まずは下の動画をご覧ください。
車輪が一回転すると、反対側の車輪と固定された車軸との間でズレが生じることがわかります。もし両車輪が一体に固定されていたとすると、どちらかの踏面とレールの間で余計な摩擦が発生していたということです。曲線を通過する際の内外の車輪の移動量はそれぞれの半径に比例するので、仮に外側の車輪が滑ることなく一回転すると、内側の車輪も一回転しながらより少ない距離を移動しなければなりません。具体的に半径4mのカーブでは内側車輪の踏面は一回転ごとに75mm分滑ることになります。独立回転車輪では左右(内外)の移動量に応じた回転となり、急曲線をより少ない抵抗で走行できます。
感覚的には2軸のトより走行抵抗が大きいはずの4軸のキハ構体のほうが滑らかに(軽く)急曲線を通過できているようです。数値測定をしていないのとサスペンションの有無などの影響もあるかもしれないのであくまでも感覚の話です。