2024/12/29

待避線(余談雑談) 鉄っちゃんの特技 続編

  ペーパーで長年16番模型を作ってきたのでボール紙工作は私の得意技です。ボール紙を切って貼り付けるだけでは見た目が良くないので、全体および特に継目にパテを塗り込んではサンドペーパーで成形を繰り返し、最後に塗装で仕上げるのが常套手段です。これによって滑らかな曲面を表現することができるのですが、その工程を知らない人はまさかその部分がボール紙で出来ていると想像できません。得意技は鉄道模型製作だけでなく日常生活の中でも役立っています。

100円ショップで買ってきたゴミ箱に荒縄を巻き付け、家の周りに生えている草木を挿して
門松を作ります。塩ビパイプを斜めに切ってボール紙製竹の切り口をはめ込むと完成です。
 いつも年末になると門松を作ります。神戸にいた時は同級生の植木屋さんに頼んで青竹を分けてもらい、節のところで斜めに切って門松の真ん中に挿し込んでいました。これが口を大きく開けた笑い顔に見えることから、一年間楽しく過ごせるようにという願いが込められているのです。北海道に来て門松を作ろうとしたとき、家の裏の雑木林に入るとシダ類や笹をはじめ門松に使える色んな材料が豊富にあるのですが、青竹だけがありません。ホームセンターへ行っても売っておらず、仕方なしに塩ビ管を買ってきて斜めに切り、緑色のスプレーで塗装しましたが切り口が全く竹ではありません。ここで特技を発揮、節の部分を斜め切りして笑い顔を表現したボール紙細工を嵌め込むと塩ビが見事な青竹になって門松が完成するのです。以来10年間繰り返し使っていますが色褪せることなく永遠の蒼を保っています。

カップヌードルで作った優勝カップに、ボール紙製で漆塗り風仕上げの台座と金色の銘板。
 所属しているテニスサークルでは昨年から大会を催しています。当初優勝者には持ち回りの優勝カップを授与することにしていましたが、高齢者ばかりなので預かっている間に運動ができなくなったり引っ越したり紛失したりする可能性があるとのことで対応に行き詰ってしまいました。たまたま私が世話役をしていたので、「格安の優勝カップを作りましょう」と提案したのでした。何のことはないカップヌードルとどん兵衛を重ねただけですが、ボール紙製の台座を漆塗り風に仕上げ、金色塗装した銘板を貼り付けることでパロディとしての価値が上がり、大会当日の表彰式は大いに盛り上がりました。

パリオリンピック金メダル
 今年はオリンピックパリ大会を模した金メダルを作って授与式を執り行いました。リボンを付けて首に掛けると、優勝した当人は「少し重量感が足りない」と感じたようですが、周囲は「偽メダルはどこで入手したの?」「えっ、作った?」「ボール紙?」とまた盛り上がりました。来年の大会には何を作るか、腹案がないわけはありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿