最初の投稿「事の始まり」(2020年10月8日)で書いた通り、もの心ついた時から鉄っちゃんで、寝ても覚めても電車のことを考えて生きてきました。すべての価値判断の基準が自分の好きな鉄道(電車)にあったので、進学、就職など人生の節目はもちろん日常生活でも色んな影響を受けています。
中学生になって親から借りたカメラで身近な電車を撮影するようになりました |
若い(幼い)頃に読んだ本(雑誌)で鉄道ファンの先輩の博学に憧れ、鉄道に関する知識は何でも取り入れて自分の物にしなければならない、という意識を持ったことがありました。本当は好きでもないSLの形式を覚えようとしたり、有名な鉄道写真家の構図をマネたり。かけだし鉄っちゃんによくあるパターンで、○○線がなくなるとか新線開通の記念切符が発売されると聞くと、自分の気持ちとは裏腹に強迫観念が働いてしまうようなことがあったものです。鉄道評論家になるとか職業として鉄道に関わる場合は別にして、大好きな電車のことを知りたいのなら自分の心が向かう方向にのめり込んで行けばよい、そのことに気付いたのは思春期を過ぎた頃だったと思います。
テレビニュースなどで地方の風景とともに遠くに路面電車の姿がチラッと見えただけでどこの街かがわかったり、CMに映し出された電車内の光景から窓枠の形を読み解いて××線の△△型だと言い当てたりできるのは、長年好きな電車を追いかけてきたからだと思います。
最近YouTubeで「昭和の【路面電車】併用軌道から専用軌道に入る全15シーンの路線名を当ててください」という動画を見つけました。よく似た内容ですが続編もあります。
ほぼ全問正解 |
https://www.youtube.com/watch?v=Ymnp_t7RQMw
見覚えのある軌道がフィルム動画の前面展望で再現されています。電車とのすれ違いは答えが出るまでありませんから、街並みや特徴的な線路際の構造物などから路線名を推察しなければなりません。画面に映り込んだ前面窓の特徴は大きなヒントになります。一目でわかる江ノ電や京津線は初級者向けですが、私は地方線もほぼ全問正解でした。正直に白状すると、西鉄・筑豊には乗っていなかったのでよくわからず、山を張ったら大当たりでした。
路面電車の専用軌道、鉄道線の併用軌道、どちらも痺れます 自身撮影 |
「昭和の路面電車」というのがミソで、これが「平成・令和の東京の地下鉄」なら全然わからないどころか興味も沸かなかったことでしょう。つくづく自分の心が向かう方向にのめり込んだ結果だと思います。いま鉄オタ向けのテレビバラエティがあり、若い鉄っちゃんが喜びそうな内容で新登場の電車や列車が取り上げられています。その最新型電車のデザインは総じて私好みではありませんが、そこで繰り広げられる彼らのトークを見ていると心が向かう方向には共感するところがあります。時代が変わっても世代が違っても求めているものは全く同じなのだなと感心しました。
子供が他人の真似をして成長していくのは世の倣いですが、素直に自分の心が向かう方向を見極めることこそ大人鉄へ踏み出す第一歩ではないかと思います。
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