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ビクトリアピークからの眺望 |
行方不明になっていたチョッと前の鉄道写真フォルダーが見つかったので前後の投稿と何の脈絡もありませんが紹介したいと思います。2007年に香港へ現地駐在員として赴任していた大学の同級生から「遊びにおいで」と声がかかったので仲間を募って2泊3日の海外旅行に出かけました。同行者が本場の中華料理や街歩き観光を楽しんでいる間にトラムやライトレールなどに乗り、エキゾチックな鉄旅を満喫しました。出張中のこっそり鉄と違って誰に気兼ねすることなく心行くまで乗りつぶし、車庫探訪、メカ観察で充実した3日間を過ごしました。もう20年近く前の記録なので、その後路線が延長されたり車両が増備されたりしていると思います、が最新情報はまったく把握していません。 豪華な空港特急(機場快線)で市内に入ると、オープントップバスに乗ってピークトラム乗り場に連れていかれました。トラムとは言ってもそれはケーブルカーで、途中勾配が大きく変化する箇所があるため線路中央に設置された滑車の下にケーブルが通されていたり、三線軌条や複線区間、車庫の側線みたいな線路があったりと、普段見慣れたケーブルカーの概念からは驚きの光景が連続しました。上下の滑車に挟まれたケーブルがどんな構造で車両と繋がっているのか、これはもうパズルです。
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興味が尽きないピークトラム、右下の写真は保存車両でしょうか? |
翌日は香港名物ダブルデッカートラムの最前部に座り込んで路線の端から端まで乗りつぶしです。終点は折り返しではなくループになっていて、電車は両運ながら常に一方向でしか使用しないようです。見た目からして古そうなので直接制御器をガチャガチャ回すのかと思っていたら、意外にもスティックを前後に指で操作していました。稀に近代的なスタイルの車両が走っていて、飛び乗ったところカルダンっぽい音が響いていました。今はVVVF車もあるという噂を聞きました。線路はよく手入れされているというか舗装がはがれたりレールが歪んでいたりというようなところは見当たらず、車両が古くても乗心地が悪いと感じることはありませんでした。
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香港と言えば余りにも有名な2階建て路面電車、事故か故障かで渋滞していました |
午前中トラムに飽きるほど乗ってから郊外電車で屯門まで行き、ライトレールに乗りました。予備知識なしにライトレールという言葉につられてやって来たのですが、路面電車より大型のアメリカっぽい電車が単行か2連で構内をところ狭しと急カーブで転回し、次々と発車していく様を見て日本では見たことのない光景に感動しました。異境のことゆえ電車がどこへ行くのかどこを走っているのかさえ分からないまま運転席の後から線路や駅の構造、すれ違う電車の特徴などを観察しました。途中のターミナル駅では行き先別に分かれたプラットフォームが並んでいるところへ信号待ちも一旦停止もないままいくつもの分岐を渡ってしかるべき線路に進入していきました。超近代的なインターアーバンを見ているようで心が躍ったのを覚えています。ただ好き嫌いを言わせてもらうなら、電車が片運転台でバスのお尻みたいな後ろ姿には幻滅しました。
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感動と羨望を覚えた軽鉄(ライトレール)ですが、バスのお尻はいただけません |
3日目は香港島から九龍地区へ渡るのにフェリーに乗りました。道路と鉄道用トンネルがあるのにわざわざ「観光客に人気の船旅」で案内されたのでした。確かに海越しに聳える摩天楼は香港の見納めに印象的な眺めとなりました。
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乗船時間10分たらずのスターフェリーは外国人旅行者の利用も多いようでした |
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