2023/05/10

待避線(余談雑談) 英語の時間

  私の怪しい英語の知識とそれに関する逸話です。どこかのサイトや書籍からの受け売りではありませんので間違っているかもしれません。私はこう理解していた()というお話しです。

 Track:線路

映画フィルムのサントラ
右のギザギザがトラック
 陸上競技場のトラックとかサウンドトラックと同じ言葉です。サウンドトラックなんて言葉は今や語源辞典を頼らねばならない時代になってしまいました。線路と言う意味ではフレキシブルトラックやユニトラックが模型で使われます。元をたどればフランス語とのことですが、TrailとかTraceもこの類語で線を辿るという意味だと思います。ただし確証はありません。TrainやTramも同類だろうと勝手に想像しています。

 Traction:駆動、交通/輸送

 これもTrackの類語でしょう。かつて16番ではインサイドギアに電機子丸見えのDCモーターを取り付けていましたが、台車に小型モーターが組み込まれたトラクションモーターが主流になった頃には模型作りから遠ざかっていました。台車(トラック)に組み込まれているのでそういう名前になっているのだと信じていましたが、電気自動車の駆動用も辞書ではTraction motor:主電動機と書いてあります。

 YouTubeに庭園鉄道の動画がたくさん投稿されているイリノイの ”Rock River Valley Traction”、このTractionは「鉄道」という意味のようです。

https://youtu.be/prw_FFbQwDU

広大な敷地での24インチゲージ電車遊び 羨ましい!

 Truck(鉄道車両の)台車

 上にも書いたようによくTrackと混同される言葉です。貨物自動車のトラックはこちらから来ていて、アメリカ語です。イギリスでは貨物自動車はLorryと呼ばれ、タンクローリーは日本語になっています。またイギリスでは台車としてTruckの代わりにBogieを使います。Truckはトロッコの語源であるとも言われますが、それには諸説あるようです。

 Trolley:台車

 台車と言ってもこれは手押し車、運搬車というニュアンスです。我々鉄っちゃんがトロリーから連想するのは架線や路面電車ですが、一般的には台車とか食事を運ぶワゴンがメジャーな意味のようです。

Sweets on a trolley
 イギリス出張の際にホテルでの会食に招かれた時のお話です。ローストビーフやグリルドターキーをこれでもかと言うほど食べた後に見せられたメニューカードには、”Favorite sweets from a trolley”と書いてありました。このレストランには模型の電車がデザートを運んでくる仕掛けでもあるのかと思って辺りを見回しましたが何もなく、やがて給仕がコーヒーとケーキを乗せたワゴンを押してきました。私の告白でその後の会話が盛り上がったことは言うまでもありません。

 100年以上の昔、西洋人が工事の指揮をしている現場に線路が敷かれてトロリという台車が使われていたことから、トロリ→トロっ子→トロッコになったという話を聞きました。「ドジョッコだのフナッコだの」トロッコだのですね。

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