2024/07/10

待避線(余談雑談) 刃物の切れ味 続き

  すでにキハの車体製作に着手していますが、その進捗はキリのいいところであらためて報告させていただきます。木工作業の修正や仕上げにカンナを使う機会が増え、切れ味の冴えない刃に少しイラついていました。このカンナは結婚してDIYを始めた頃に懐と相談しながら買って以来、40年余り刃を研いだことは一度もありません。テレビのドキュメンタリーで宮大工が仕事終わりに気合を込めてノミやカンナの刃先を研いでいる姿を見て、素人にできるものではないと信じていたからです。

 キャベツを切る包丁は毎日のように自信をもって研いでいるので、カンナもできるか?とふと思い立ちました。しかし包丁用の砥石は真ん中が凹んでしまっているので使い物になりません。ネットで調べたら「面直し用砥石」という物があって、これで砥石表面を常に平らに修正しながらカンナ刃を研ぐことで真っすぐな刃先を得ることができるそうです。ホームセンターの台所用品売場に行くと、砥石セットと一緒に面直し用砥石があったので迷わずに買って来ました。説明書を読むと、刃を研ぐ前に水に濡らした砥石と面直し用砥石の両方を平らになるまでこすり合わせるとのこと。試しにやってみましたが、どちらも新品なのでそこそこにして刃研ぎを始めました。

 砥石に刃を押し当てて何回かこすってみると、この安物カンナの刃は全然平面になっておらず、刃先どころかアチコチが削れて光っていることがわかりました。全体を平らに削るのはあきらめて、まずはとにかく切れ刃を形作ることにしました。全体形状の修正は時間をかけて根気よく進めます。研ぎ直したカンナで試しに残材の側面を曳いてみたところ、かつお節とまではいかなくてもそれなりに薄いカンナくずが出てきて、木工作業らしくなるかなと思った次第。宮大工の仕事には遠く及びません。

0 件のコメント:

コメントを投稿