2023/11/24

YouTubeあれこれ

  庭の冬支度が一段落し、物置に散らかっていたTR27の部材(再分解していました)もカヌー格納庫に収納してしまったし、とにかく寒くなったので外の作業は春までお預けです。YouTubeには一年近く投稿していなかったので、TR27製作中に撮りためていた写真や動画を編集することにし、チョッと訳あってまず英語版を作成しました。3分弱にまとめ、最後はおふざけで終わります。

https://www.youtube.com/watch?v=_iLU5_GfwIM

日本語版は独立回転車輪などの走行抵抗低減機能について、このブログで説明してきた内容に触れようと思っていますのでいずれお楽しみに。

 投稿した後次々と表示される関連動画に目を遣ると、ほとんどが英語または読めそうもない外国語のタイトルが付いているのについ見入ってしまうのですが、その中にOn30の卓上レイアウトがありました。Oスケール(1/45)30インチナロー(762mm)の、アメリカ風森林鉄道、蒸気機関車が木材を積んだトロッコを牽いて複雑に敷かれた線路をゆっくり走ります。シーナリーはもちろん周辺機材や建物、積み荷も凝った形状になっていて作者の拘りが伝わって来ます。毎日飽きずに運転しては機関士になり切ってるんだろうなと目を細めました。

https://www.youtube.com/watch?v=qG-X-f6oGGY

それにしても見たところ1m×50cmくらいのレイアウトじゃやっぱりその内に飽きそうに思えます。おそらくその作者は車両や周辺のストラクチャーにコツコツと手を加え、線路際のガラクタや人形、留置してあるトロッコの位置を毎日のように変化させることで生きた鉄道に仕立て上げているのだと思います。機関士は窓から左手を出しているだけで実際には動いていないけれど、掌を精一杯振っているように見せている(見えている)ことで毎日飽きずに運転を続けることができるのでしょう。

 そのレイアウトを45 (Oスケールの逆数) するとほぼ我が家の敷地と同じくらいの大きさになるのですが、我が身に照らすと毎日見て運転して飽きることはありません。ただ線路の上を往復するだけでも充分心満たされるし、車両や線路の傷んだ所を修理するのも楽しいものです。買い物から帰ってきてトに雑貨を満載して母屋まで運ぶと、意図しなくても積み荷はその都度変わるわけで、こんな小さな路線でも鉄道本来の使命を果たしていると思えて嬉しくなります。

 自家用軌道をお持ちの“原物合わせは基本ですチャンネル”さんが最近自宅軌道を森林鉄道と称してYouTubeに投稿されました。

https://www.youtube.com/watch?v=ey3y53FyhJ0

庭の奥の植木を剪定した後、手動トロッコで枝葉を広い場所まで運び出す様子が撮影されています。曰く「大量輸送は鉄路の得意分野」「引きずって来るよりなんぼか楽しい」。そうです「自分ン家に鉄道があると便利だ」なんていうのは単なる方便で、わざわざトロッコに積み替えてわずかな距離を運んでも少しも楽ではありません。その代りそれはメチャクチャ楽しい、家に線路のある人にしか味わえない至上の喜びを感じることができます。“原物合わせ・・・”さんは「飲み終わりの酒瓶の運搬が主です」と自慢げにおっしゃいますが、キッチンから酒瓶をわざわざトロッコに積んで表まで運ぶ姿を羨ましいと思う人なんかいませんよね。しかしもし、わずかでも感じるものがあるようなら自家用鉄道のオーナーになる資格があると思います。

2023/11/20

TR27台車の製作 続編

油性ペイント乾燥中
  仮組みした台車はブルーシートを被せて線路の端に留置していたところ、吹き込んだ雨に晒されて鉄肌むき出しの部分はあちこち赤錆が発生していました。防錆目的を兼ねて全体を黒色塗装するため、一旦全部バラします。油性ペイントの場合は塗装前の脱脂が不要なのでひと手間省けますが、埃や金属粉(切断、穴あけ時の切粉)はきれいに除去しておく必要があり、特にネジ溝に残っていると固着して面倒なことになります。一方でペデスタルと軸受には塗料が付着しないようにしなければなりません。お天気の良い日を選び、刷毛で片面と側面、端面にペイントを塗って材木の上に並べて乾燥します。この塗料は数年前に買った後少し使って置いていたもので、やや賞味期限切れの感がありました。というのはなかなか表面がサラっと乾燥せず、2日ほど屋外に放置しても指先で触れると部分的に濡れている箇所が残っているような状況からも窺えました。季節が進んで朝夕には露が降りる日もあったことがそれを助長していたと思います。塗り残した裏面を塗装していると突然雨が降り始め、天候不順が続いたのでさらに屋内で10日ほど乾燥させました。先に仮組みをしていた1台はあまり手直しすることなく再び組み立てることができましたが、もう1台は切ったり削ったり穴あけなおしたりと随分手こずっています。

 この台車の組み立てを始めてから3ヶ月以上経過しているのにまだ完成を見ていません。TR27を自作しようという大胆な挑戦に対する計画が甘かったのが最大の要因ですが、その他にある原因の一つがカヌー格納庫の雨漏り対策に手を焼いていることです。色々な対策を打ちましたが、ひと雨降るごとにどこからともなく床に濡れが広がり、まだ悪戦苦闘が続いています。ガレージの屋根に上っての作業は危険を伴うので、これ以上の対処は中止して格納庫内の雨水飛散防止対策に変更するつもりです。これも気温が下がれば凍り付くので根本対策の実施は雪が融ける春まで文字通り凍結です。この他に線路の延長や駅、転轍機の改良もこのまま来春以降まで持ち越しになると思われます。


 もう一つ遅延に拍車をかける出来事がありました。言い訳のオンパレードですが聞いてください。少し前から加齢に伴ってトイレが近くなったことは書いていましたが、検査の結果前立腺ガンの疑いが高くなり通院や検査入院を繰り返していました。幸いなことにこの部位のガンは、治療をすれば5年生存率100%とも言われているので、これが原因で鹿部電鉄の存続が危うくなることはないと思っています。まぁこの歳になると何があってもおかしくありませんので、主治医の指示に従って出来るだけ長く趣味生活が満喫できるよう健康維持に気を配るつもりです。   

 そうこうしている間に裏の駒ケ岳はほぼ例年通りに冠雪し、紅葉を楽しむ間もなく急に冷え込んで氷点下の朝には里でも雪がチラつくようになりました。外の作業はそろそろおしまいで、残った冬支度を急がなければなりません。

 落ち葉の吹き飛ばし処理(翌日には元通り)   除雪車対策として車止めの撤去    

雪化粧の北海道駒ケ岳